信仰と造形のゴシック

ゴシックとは、ゴート的(東ゲルマン人に属した部族)な・粗野な、という意味ですが、
様式としてはキリスト教精神にもとづく造形を完成したものであるといえます。


(フランス ゴシック式 チェスト)

ゴシックは北フランスに起こり、13世紀から16世紀初めまでヨーロッパ全域に浸透しました。
中世には、キリスト教の信仰から人間の現実的生活がよみがえり、
都市・住居・家具の発展がみられました。

そして寺院内に生活を許され、奉仕と信仰に生きた人々が家具づくりにたずさわり
これに当時の都市を歩いている工人らも加わりました。

一方、都市の工人は習慣と伝統の掟により、他の仕事に従事することは
許されないというように、精神と技法を統一されました。

その結果、手工的技法は統一的に定着して、これが家具づくりのみならず
ゴシック造形を実質的に築いていきました。

ゴシック式家具には、まず『宗教的』『建築的』な影響が大きく、『実用性』はそれに次ぎました。
ゴシックの家具を大別しますと、『枠組づくりの家具』と『板づくりの家具』になります。


(ゴシック式 ボックスシート チェア)

枠組づくりの家具には、建築のモチーフを端的に用いています。
彫刻は『リネンフォルド』『花弁』『茨』『唐草』などを使い、
飾りは『狭間(さま)』形のものには『茨』『花弁』などの吹き抜きと透かし彫りがされています。
刳りと刻みには『唐草模様』『人物』などが使われていますが、
丸彫りを除き、これらは分厚で幅広の框(かまち)に対し対照的な繊細さをみせています。

また、粗野な叩肌(たたきはだ)の蝶番と錠もゴシックの1つの要素といえます。

板組づくりの家具は、分厚な板を大胆に用い、狭間形の飾り刳り、線彫り、地透かし、
刻みの技巧が駆使され、パターンには花弁と茨形、唐草模様が使われています。

とくに地透かし彫りの北欧的な彫肌と文様表現は、
板組づくりの装飾の大きな要素となっています。

槌打ち肌を残した帯状、あるいは渦巻き状の
飾り金具、長手蝶番、錠などの金具もゴシックの特徴です。


(ドイツ ゴシック式キャビネット)

ゴシック家具を機能的にみますと、座面が蓋になり中にバイブルが収まる祈祷椅子、
背もたれ軸回転によって前後に可動し、そのまま向きが変えられる長腰掛けなど、
ユニークなものがつくられています。

つくられた家具も、
ひな壇式食器棚をはじめ、厚板刳りの構脚形式の机や食卓子、
脚をもつ櫃、飾り棚や戸棚、背高椅子や腰掛けなど、
人間生活に密着したものが多いものゴシックの特色です。

 

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ロマネスク

古代ローマの末期にキリスト教が起こり、ヨーロッパ全域に
キリスト教という精神的に共通点をもった社会が形成されました。


(初期キリスト教時代 ロマネスク カップボード)


(ロマネスク アームチェア)         (バイキングチェア)

この時代は西ローマのヨーロッパ統一が次第に衰え、地域的に分裂しましたが、
地方領主の統治により安定した中世期を形成しましてので、
ここにキリスト教を背景にしてロマネスク様式が始まりました。

『ロマネスク』とは、ローマ・ビザンチン・初期キリスト教の造形の特徴を合わせた様式です。
イギリスではこれをノルマン式と呼びました。

ロマネスクの家具の様式は一様ではありませんが、精神的なつながりに
民族的な特色が加わっているところが特徴です。

強いていいますと、ヨーロッパの家具は洗練されていますが
北欧とイギリスの家具は民族的な粗さと堅さがあるといえます。

全体的に重厚さと、民族的な特色を含んだものが多くイスを見ましてもヨーロッパ中部では
挽物(ひきもの)つくりの三角座のイスや、建築的な四角座の腰掛けがあり、
北部にはバイキングチェアや挽物づくめの半円形座の肘掛けイス、
さらに挽物と刳りとアーチもった長椅子などがありますが、
これらはすべてその背部がほとんど垂直であるという共通点をもっています。
これはロマネスクのシンボルである、水平・垂直に基づく安定性の高い構成の影響
ということも考えられます。

ロマネスクのもう一つの特徴は建築的な要素やモチーフが多く用いられているということです。
急勾配の屋根形の蓋をもった櫃(ひつ)や戸棚など、その典型です。

 

 

 

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